• ご挨拶

    Greetings

     福島の原発事故以来、私たちはセシウムやベクレルという用語を意識するようになりました。そして、その基準値といわれるものは、行政や科学者たちの恣意によって変えられる値であることを知りました。事故後のテレビでは、「あいさつ」や「思いやり」など道徳の大切さを訴える公共広告が流れていました。

     当時、本展の発案者である綿引展子さんは、東京からドイツのハンブルクに居住地を変え、2年半目を迎えていました。元来、部屋に籠もって、自らと向き合うテーマの絵を描いていた彼女でしたが、原発事故後に発表される数値や、規制された報道に不信を抱き、日本在住アーティストたちの生の気持ちを一枚のハガキ絵に託し、それをドイツへ送ってもらう「TEGAMI」プロジェクトを立ち上げました。  

     彼女は、その活動過程で、ドイツの核廃棄物最終処分場に決定していたゴアレーベンでは、住民たちが自らの思いを様々な絵や写真に託したポスターを、すでに40年近く制作し続け、それを保管整理するアーカイヴが存在することを知りました。

     本展は、綿引さんの発案とゴアレーベン・アーカイヴをはじめとする関係者各位のご好意によって実現したものです。本展をご覧になった皆様が、これを機会に原発に対するドイツの取り組みと日本の現状を照らし合わせていただければ、幸いです。

     

    2016年5月31日               ゴアレーベン・ポスター展京都巡回実行委員会

     

     

     

    展覧会について About Exihibition

     ゴアレーベンはベルリンの北西約150㎞に位置するドイツ北部の小さな集落です。1977年、この村に核廃棄物最終処分場を設置する計画が発表されたことから、住民による反対運動が始まりました。住民の多くは農民で、トラクター・デモ行進などによってドイツ全土の注目を集めました。

     

     40年近く続く彼らの反対運動は、ポスターという形で残りました。そこには、この運動のシンボル「X」を大きくあしらったものから、この地域に生息する動植物をモチーフにした愛らしいイラストまで、住民の様々な思いが込められています。ゴアレーベンを訪れると沢山の大きな「X」と出会います。それは反核運動共感の印であると同時に、この地に核廃棄物が持ち込まれるであろう「エックス・ディ」を示唆しています。

     

     北ドイツで続けられてきた住民運動40年に迫る歴史をポスターとともに振り返り、日本の現状と照らし合わせる機会を提供することが本展の目的です。

  • 会期・アクセス

    Period/Access

    会期:2016.5.31[火] - 6.25[土]

          10:00-17:00 日曜・月曜閉館 入場無料

    会場:ハリス理化学館同志社ギャラリー 1F 常設展示室「同志社の今」

    京都市上京区今出川通烏丸東入 同志社大学今出川校地 http://harris.doshisha.ac.jp/

  • 関連イベント

    Events

    1. 特別講演会『ドイツでみた脱原発』

    講師: 金平茂紀(TBS『報道特集』キャスター)

    6月1日(水)18:30開場、19:00開演

    寒梅館ハーディーホール 入場無料

     

    金平茂紀 (かねひら しげのり)

    1977年、TBS入社。以降、同社にて、モスクワ支局長、ワシントン支局長、「筑紫哲也NEWS23」編集長、報道局長などを歴任。2010年から「報道特集」のメインキャスターをつとめている。東日本大震災による福島第一原発の炉心溶融事故後、脱原発に舵を切ったドイツを取材、その成果は同年3月に「報道特集」で放映された。

    2. 講演会「ドイツの脱原発――その来し方と行方」

    講師: 青木聡子(名古屋大学環境研究科准教授)

    6月9日(木)18:30‐

    同時上映『シェーナウの想い - 自然エネルギー社会を子どもたちに - 』2008年 / ドイツ / 60分

    17:20‐ 19:40‐

    寒梅館ハーディーホール 入場無料

     

    3. 映画『フタバから遠く離れて』ディレクターズ・トーク

    講師: 船橋淳(映画監督)

    6月16日(木)17:10-

    同時上映『フタバから遠く離れて 第二部』監督:船橋淳、2014年 / 日本 / 114分

    15:00- ②18:30-

    寒梅館ハーディーホール 入場無料

     

    4. ゴアレーベン・ミーティング

    6月4、18日(土)15:00-17:00

    展覧会場 (ハリス理化学館同志社ギャラリー

    展覧会に関連する映像や資料を見ながら、フリートークを行います。

    出入り自由。お気軽にお集まりください。

    特別講演会についてのお問い合わせ:同志社大学文学部美学芸術学科越前研究室 techizen@mail.doshisha.ac.jp

    関連上映/講演会 主催・お問い合わせ:同志社大学今出川校地学生支援課 ji-gakuse@mail.doshisha.ac.jp

  • 講演会記録

    実際の講演から抜粋して公開しています。

    『ドイツでみた脱原発』

    講師: 金平茂紀(TBS『報道特集』キャスター)

    「ドイツの脱原発――その来し方と行方」

    青木聡子(名古屋大学環境研究科准教授)

    『フタバから遠く離れて』ディレクターズ・トーク

    船橋淳(映画監督)

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  • ゴアレーベン

    “ATOMKRAFT NEIN DANKE”

    (原子力おことわり)

    2016.5.31-6.25
    10:00-17:00 日、月曜休館 入場無料
    ハリス理化学館 同志社ギャラリー

     

    主催:ゴアレーベン・ポスター展京都巡回実行委員会

    共催:主婦連合会、一般財団法人主婦会館、TEGAMI-Perspektiven japanischer Künstler

    協力:Gorleben Archiv e.V.

    問い合わせ:ハリス理化学館同志社ギャラリー事務室(075-251-2716)